国内最後の1953年に開設した、静岡競輪場。
毎年2月にはG3「たちあおい賞争奪戦」が開催されることもあり、コースの特徴を把握し予想に活かしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
静岡競輪場は変に伸びるコースのない、平均的な400mバンク。
そのため、400mバンクの特徴である「差し」「捲り」が決まりやすいです。
ただ静岡競輪場は、他の400mバンクに比べ「逃げ」での入線が多い特徴もあり先行選手を軽視できないんです。
静岡競輪場では400mバンクとしてはきつめのバンクと、スローペースになる独特のレース展開によって自力選手にもチャンスが生まれ「逃げ」が出やすくなっています。
実際に自力脚質の選手の勝率は23％と他のバンクに比べ5％ほど高くなっており、穴車を狙うにもってこいの競輪場ですよ。
このページでは、静岡競輪場の特徴と「逃げ」が決まりややすい理由を詳しくお伝えします。
最後にはおすすめの競輪予想サイトもご紹介していますので、大穴を的中させて稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。
静岡競輪場の特徴 「差し」「捲り」が有利だが「逃げ」も決まる
静岡競輪場はみなし直線が56.4mと、400mバンクの平均56.3mとほぼ同じ長さです。
みなし直線が長いことで後方から追い上げる選手が先行選手をとらえやすく、番手3番手の選手が差しやすいです。
静岡競輪場のみなし直線は決して短い距離ではないので、全体的には追い込み脚質の勝率が高くなっています。
ただ、静岡競輪場は400mバンクのなかでもカントが30°43’22”とややきつめ。
カントがきついことで、先行選手はもっとも距離の短いインコースを走ることが可能です。
ややきつめのカントがある静岡競輪場は、後方から捲られにくく先行選手にもチャンスがあります。
そのため、「逃げ」も出やすいんです。
また静岡競輪場は、スローペースで進むレースが頻繁に見られます。
これはきついカントによって2コーナーからの捲りが強力になることで、自力選手が逃げたがらないため。
序盤は足を貯めるラインが多く、仕掛けるのは主に最終2コーナーからの傾向が強いです。
なので、後ろの仕掛けが遅れると先頭を走るラインがそのままゴールすることも珍しくありません。
スローペースな展開になりがちなことも、「逃げ」が出やすい要因。
基本的には500m・400mバンクの特徴が結果に表れている静岡競輪場ですが、独特なレース展開ときつめのカントによって「逃げ」も出るバンクなんですね。
では先行逃げがどのくらいの割合で勝っているのか、20年分のデータから確認してみましょう。
「逃げ」が23％！先行逃げ切りの大穴が出やすい
1着の決まり手を見てみると、39％の「差し」と38％の「捲り」がほぼ同一の割合。
限りなく500mバンクに近い競輪場なので、後方から仕掛ける追い込み脚質選手の勝率が高いんです。
ただ、注目していただきたいのが「逃げ」の23％。
通常400mバンクはみなし直線が長いことで「逃げ」が決まるのが難しく、18～20％の勝率になる場合がほとんどです。
しかし静岡競輪場は序盤のスローペースなレース展開によって、先頭のラインがそのままゴールするケースがままあります。
そのため400mバンクでありながら「逃げ」の勝率が23％と非常に高く、先行逃げ切りの自力選手が勝ちやすいんです。
実際にG3戦「たちあおい賞争奪戦」決勝では、
- 2000年,2009年 山田裕仁
- 2002年 伏見俊昭・小嶋敬二
- 2010年 渡邊晴智
- 2011年 明田春喜
- 2016年 神山雄一郎
と直近20年中7レースで「逃げ」が決まっており、いかに先行が勝てるかが分かりますね。
これまでの情報から穴を狙う場合は「逃げ」の割合と、当日のライン構成に注目することが重要です。
出走表では、「B（バック回数）」と「H（ホーム回数）」の多い選手が先頭を走るラインを探し、そのラインの先頭を軸に予想すると的中率が上がります。
静岡競輪場では逃げ脚質で、かつ総合的に競走得点の高いラインの先頭選手を見つけることが穴車を稼ぐために必要ですよ。
静岡競輪場で大穴を当てたい！稼ぎたい！そんなあなたへ
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
静岡競輪場の特徴と、他のバンクよりも「逃げ」が決まりやすい理由をお伝えしました。
静岡競輪場は限りなく500mバンクに近い400mバンクですが、ラスト2コーナーからの仕掛けが多く自力選手の「逃げ」に有利です。
大穴を狙う場合は、総合的な競走得点が高いラインの先頭を軸に予想するのがベスト。
力のある自力選手が揃うG3戦は特に大穴が狙いやすいレースでもあるので、ぜひ参考にしみてくださいね。
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