日本にあるバンクの中で最北に位置し、4月から11月までのみレースが開催される函館競輪場。
他の多くの400mバンクと同じように脚質による有利不利が少ないと考える方も多いようですが、実は「差し」や「捲り」での決まり手が多くデータ的には追い込み脚質が有利です。
函館競輪場は400mバンクの中でも縦長なことでみなし直線が長く、またホームストレッチで向かい風になる特性があります。
追い込み脚質の選手の差しが届きやすいことと、先行する選手を風よけに使えることで「差し」が決まりやすいバンクなんです。
このページでは、函館競輪場の特徴と追い込み脚質が有利な理由を詳しく解説していきます。
函館競輪場で勝ちたい方、負けられない方はぜひ参考にしてくださいね。
追い込み脚質の選手が有利！函館競輪場の特徴
最初にお伝えしたように、函館競輪場は差しが届くだけのみなし直線と、強い風が特徴のバンク。
一般的に、直線の長い400mバンクや、ホームストレッチで向かい風のバンクは、後方から仕掛ける選手に有利です。
みなし直線の長いバンクは、4コーナーを回ってからゴールまでの間に、脚を溜めた選手が前を追い抜く距離があるため、直線の短いバンクと比べると番手や3番手の選手が勝ちやすくなります。
また、ホームストレッチでの向かい風は、先行選手を盾にして風の影響を最小限に抑えられる番手選手にメリットがあるんです。
さて、函館競輪場のみなし直線と風はどの程度のものなのか、次で確認してみましょう。
函館競輪場はみなし直線が51.3mと、追い込み脚質が強いことで有名な京王閣競輪場に迫る長さを持っています。
逃げ・先行有利とされる333mバンクのみなし直線が平均39mほどであることを考えれば、その差は歴然。
より長いみなし直線があることで、追い込み脚質の選手が勝負できるため有利に働きます。
さらに函館競輪場は、大森浜沿いで1コーナー側が海に面しているため、通年で風が強いです。
強風防止のために1～2コーナーにかけて防風板が設置されていますが、それでも十分には防ぎきれず、ホームストレッチで向かい風になります。
その影響もあって、先行する選手を風よけとして走れる追い込み脚質の選手がより勝ちやすくなっているんです。
では、どれくらいの割合で追い込み脚質の選手が勝っているのか、10年分のデータで確認してみましょう。
過去のレースの決まり手を見てみると、1着は「差し」が44％、次に「捲り」が35％と、実に約8割のレースで追い込み脚質の選手が勝っています。
とくに「差し」の割合は、全国の400mバンクの中でもNo.1の高さになって、追い込み型有利な特性が際立っていますね。
2着の決まり手は、「マーク」がもっとも多く37％。
マークは目標とした選手を追走したまま追い抜けず、2着でゴールした時の決まり手。
ただ函館競輪場の場合は、先行をマークした選手ではなく、番手選手の後ろにつけた3番手がこの決まり手で2着に入っているのが特徴です。
「マーク」の次はやはり「差し」が30％を占めており、このデータからもいかにみなし直線で「差し」が決まるバンクなのかが分かりますね。
「逃げ」が上位で決まる確率も0ではありませんが、バンクの性質上先行逃げ切りは難しいと言えます。
競走得点が頭抜けた先行型の選手がいる場合は、穴車としての予想するのもいいですが、確率の低い決まり手ということを覚えておいた方がよさそうです。
予想の際は、選手の過去のレースにおける「差し」の割合と、当日のライン構成を確認することが重要になります。
競走表でホーム回数が多い選手が入るラインを探し、そのラインの番手選手を軸に予想すると1着を的中させやすいです。
函館競輪場では、追い込み脚質で、かつ先行ラインの番手選手を見つけることが勝率を上げるために必要ですよ。
函館競輪場で勝ちたい！もう負けられない！そんなあなたへ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
函館競輪場の特徴と、追い込み脚質の選手が勝ちやすい理由についてお伝えしました。
函館競輪場は差し切れるみなし直線と、ホームストレッチでの向かい風が特徴です。
ライン構成に注目して、先行ラインにおける追い込み型の番手選手を軸に予想すれば勝率が上がりますよ。
函館競輪場のレースを予想する方、負けられない方はぜひ参考にしてくださいね。
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